初めは、どの方も
花屋を目指すにあたり何の勉強をしたら良いか悩むと思います。
実体験の結論から先に言うと、
「花屋を目指すなら、花屋で働いた方が早いです!!」
矛盾した記載の仕方になりましたが、しっかりと説明しますので是非見てみてください。
magu.の信頼性
本記事を書いている私は花屋歴9年目(花会社6年、個人3年)になります。
大学卒業後、すぐに最大手花屋に入社し、その後、店舗責任者や最年少エリアマネージャー・本部企画など花屋店舗に関するノウハウのある程度を経験。
現在は、個人で花屋をしております。
形態としては少し特殊で店舗を持たず、
様々な店舗様(業種問わず)の軒先をお借りして、毎日、お花の装飾兼販売。
本当にたくさんの支えや応援があり、
個人で動いてから、なんだかんだで3年目を迎えることが出来ました。
そんな私の実体験を踏まえ、
誰かのお役に立てたらと思い、このブログを始めさせていただきます。
何から始めればいい?花屋を目指す為に必要なこと
一概に「これ!」というものはないですが、
今まで質問があった内容を含めて、私なりの意見を記載します。
資格の必要性
結論から言うと、
”花屋”を目指すのであれば、資格は必要ありません。
もっと言うと、「制作技術」や「花の知識」なくても、必要とされる人材は必要とされます。
「制作技術」「花の知識」 の他に、どんな技術が必要かというと 「接客技術」 です。
花に関する資格を調べると、
- 厚生労働省管轄の国家資格「フラワー装飾技能士」
- 民間が運営する公益財団法人日本フラワーデザイン協会の「フラワーデザイナー」
などいくつか資格が出てきます。
どうしても何かを勉強をしようと思うと、資格に目を向けがちですが、
”花屋”も基本的には接客業というのがベースにあります。
「制作技術」が重要なのは事実ですが、
それと同じくらい重要なのが、「接客技術」
花屋に訪れてくださったお客様の要望をいかに汲み取り、それを、アレンジのデザインに落とし込むか。
その為に、まず、大前提として必要不可欠になるのが、
そのお客様の要望をどれだけ引き出せるかというところです。
なので、花屋になりたい!と思ったら、
花の技術よりもコミュニケーション能力を高める事の方が重要です。
という方に、まずオススメするアクションは、
資格の勉強に時間を使うよりも
まずは、片っ端から花屋の求人に応募してアルバイトすることです。
オススメする理由はいくつかありますが、
大きな理由の一つとして、
「お金を払って学ぶ」のか、「お金をもらって学ぶ」のか、の違いです。
言い方が若干乱暴になりますが、
セミナーや大学の講義のように、「学びたい側がお金を払って学ぶ」というシステムの場合、
教える側(講師)は、
彼らが”それ”を1〜10まで身につくまで教える必要・義務がありません。
(高校や大学の講義などで経験していると思いますが)
反対に”お金という対価を払う”場合、教え方は大きく異なります。
同じスタッフとして、お客様に提供するものに妥協は出来ません。
企業とお客様の信頼問題に関わるからです。
上司が丁寧に教えてくれるかどうかは別として、
必要最低限の知識を半強制的に、そしてより実践的に覚えさせられることになります。
という話ではなく、
お金をもらうということは、それなりの責任を課せられるということです。
なので、”花屋になりたい!”という方は、
矛盾した勧め方になりましたが、
片っ端から花屋の求人に応募して、いち早く花屋として働き経験することをオススメします。
花屋にアルバイト・就職後、
さらに知識や技術を深めたいという人は、
資格関係ないし花屋さんが開催するワークショップの参加などに取り組むことは大いに賛成です。
花屋さんによって、
本当にデザインが様々なので、好きな雰囲気(デザイン)の花屋さんを見つけて、
開催されるワークショップに参加するのは面白いと思います。
花屋において必要な基本的な知識
という方もいらっしゃると思うので、
勉強しておいたほうがいい基本的な知識を以下に記載します。
-
用途・需要における基礎的な知識
-
お花の水揚げの方法
接客業という話を前段で述べましたが、
花屋に訪れる人はどんな方がいるか一旦、考えてみてください。
送別のお花・誕生日のお花・プロポーズのお花
のように”おめでたい”用途が先行して思い浮かぶと思います。
ただ、花屋に訪れる方は上記のお祝い用途だけではありません。
お悔やみの用途の方も同じくらい多くいらっしゃいます。
その為、”御霊前”とは何か。”枕花”とは?など、
このあたりの基礎的な知識は押さえておいた方がいいです。
正直言うと、私が新入社員の時、
この事さえも知らなかったので、お客様には大変ご迷惑をおかけしたことと思います。
花言葉なども勿論聞かれる事もありますが、正直、覚えなくていいです。
もし聞かれたら、その場でスマホでも広げて、検索して一緒に盛り上がった方が何倍も楽しいと思います。
ただ、お悔やみ用途に関してだけは、
知らないじゃ済まされないので、基礎的な知識として押さえておくのがいいでしょう。
お花の水揚げの方法
お花の水揚げの方法に関しては、
もし花屋にならなくても、
花を飾る際、長持ちして長く楽しめるので知っておいて損はないと思います。
花の水揚げ方法の本はこのようなものがあるので参考までに。
ただ正直、花屋によって水揚げの方法は違います。
なので、もし本格的に学びたいという方は、
本で学ぶよりも、これも現場に行ってから慣れた方がよっぽど早いと思います。
あくまで、勉強するならという項目で入れさせていただきました。
花のこと、それ以外のことでも、
何か質問がありましたら、お気軽にコメント欄にご記載ください。
分かる範囲・答えられる範囲でお答えします。