お花を長く楽しんで頂けている方がいる一方で、
同じお花なのに、
「花がもたなかった」「すぐ枯れた」「やっぱり向いてないかも」という方もいらっしゃると思います。
もしかしたら、
・飾る場所
・手入れの方法
・水の量
に問題があるかもしれません!!
今回は、こちらについて記載していくので参考までにご覧ください。
magu.の信頼性
本記事を書いている私は花屋歴9年目(花会社6年、個人3年)になります。
大学卒業後、すぐに最大手花屋に入社し、その後、店舗責任者や最年少エリアマネージャー・本部企画など花屋店舗に関するノウハウのある程度を経験。
現在は、個人で花屋をしております。
形態としては少し特殊で店舗を持たず、
様々な店舗様(業種問わず)の軒先をお借りして、毎日、お花の装飾兼販売。
本当にたくさんの支えや応援があり、
個人で動いてから、なんだかんだで3年目を迎えることが出来ました。
そんな私の実体験を踏まえ、
誰かのお役に立てたらと思い、このブログを始めさせていただきます。
知ってれば得する!! 切り花を長持ちさせる方法【基本編】
ただこの内容は、
季節問わずの基礎的な「切り花を長く楽しむ方法」を紹介します。
夏は、そもそも気温が高くお花がもたない時期にもなるので、
その時は、「長持ちする切り花」をチョイスするのもオススメです。
飾る場所
植物を飾る場所を思い浮かべると、日光が当たった方が良いと思われますが、
「切り花」に関しては逆です。
『植物 = 日光が必要』
という考え自体は間違ってないのですが、これは「土付きの植物」の場合です。
切り花に関しては、
暑さや直射日光に当たるとすぐにタメージを受けてすぐに痛んでしまうので、直射日光は出来るだけ、避けた方が長持ちします。
ここに飾った方がいい!という場所は特にないのですが、
飾らない方がいい(避けた方がいい)という場所は、2箇所。
・窓際など直射日光の当たる場所
・クーラーの下など直接、風が当たってしまうような場所
これ以外の場所であれば、
リビングであろうと、玄関、トイレ、台所等、どこでも気軽に飾って良いです。
反対に、これだけを気をつければ、飾る場所に関しては問題ありません。
手入れの方法
切り花を飾る上で、少し面倒になるのが、お手入れだと思います。
ただ、これをやるとやらないとだと、
花持ちがかなり変わってくるので、せっかく購入したのなら、やることを勧めます。
手入れの方法は大きく2つ。
1、毎日水を変えること
2、水を変えるタイミングで、茎の先端をカットすること
「1、毎日水を変えること」
どうしても切り花は水に浸かっているところが溶けていきます。
そうすると、バクテリアが繁殖し、結果として、その水を切り花が吸い上げ、状態が悪くなってしまうのです。
こまめに水を変えるのがベストですが、
目安としては1日に1回、水を変えることをオススメします。
次に「2、水を変えるタイミングで、茎の先端をカットすること」
茎の先端をカットする理由は、新鮮な水をしっかりと吸い上げられるようにする為です。
茎は浸かっているところが溶け、水にバクテリアが繁殖します。
その水を吸い上げている過程で、
水を吸い上げる為の機関(導管師管)にバクテリアが詰まってしまうのです。
その状態ですと、いくら水を換え綺麗にしても、切り花自体がその水を吸わない為、状態が悪くなってしまします。
「1、毎日水を変えること」
「2、水を変えるタイミングで、茎の先端をカットすること」は、セットでやらなければ、基本、意味がないです。
また、カットの仕方に関しては、
”水切り”や”湯切り””焼く”や”叩く・折る”など、
花の種類によってやり方は変わりますが、
一旦は、「斜めにカットする」だけを覚えて、やるといいと思います。
(色々、細かくして、花を飾るハードルを上げてしまっては元も子もないので)
もし、今後、花を飾る習慣がついてきたら、
その辺を覚えると、よりお花を飾ることが楽しくなってくると思います。
水の量
水の量がポイントになる理由は、”水圧”が関係します。
当たり前ですが、
同じ花瓶の場合、水の量が増えれば増えるほど、水圧が強くなります。
”水圧”と”切り花”の関係ですが、
切り花が水を吸う際の吸い上げを手伝う働きがあり、
その為、水が多いと、しっかりと水が行き渡り、
反対に水が少ないと、水が行き渡らない可能性があり、お花が長持ちしないケースがあります。
お花によっては「水が少ない方がいい」等ありますが、
基本的には、切り花の全体の長さから1/3以上の水を入れることをオススメします。
以上のことに気を遣えば、
もともとのお花の状態が悪くなければ1週間はもつはずです。
また、購入したお花を飾る場合、
一旦切った方が良いかどうかという質問も受けますが、
可能であれば、切った方がいいというのが回答になります。
(理由は上記、記載した通りです。)
これからもお花を楽しんでください!!